歌うと気持ちのいい曲っていいよね

それはーたーだ、簡単なーのさー

人をー信じーていきてゆけー！

そーれーいがーいにー、大事ーなものーなどー

あるはずないぜと力づーよくー！

夢がーあーる！現ととーもにー！

互いーにーてーをとりなーがら

僕はーそのー目でー、聞いてーいたーんだー

そのー口がー、奏でーるーこーとばー

しんーじつのー詩をー

嘘で塗り固められたアルバムの最初は真実を説く

一番大事な質問の答えが一番朗々と謳われているのがいいね！僕たち聴き手と主観の少年の印象にしっかりと刻まれるからさ。

主観の少年が尋ねた人物はみんな何かしら芯があって、本人にとって本当の事しか言っていない気がするんだよね。じゃあ何が偽りなのか？って言えば、こんな理想的な信念があるはずないと、大切な事を忘れてしまった霊夢にとっては偽り塗れなんだろう。

あーなたーのことばーでー

すべーてをーしぃてー

あなーたーのーことーばでー

すべてーをみーたのー

だから！わたしのてーをとって

もぉと、ずぅと、みちびいてー！

わたしーのこ、とーをー！

RAINMAKERより。

今では相当珍しい完全無知な霊夢。そんな幻想郷の機関としてしか育って来なかった少女を魔理沙が引っ張り、成長させていく物語。霊夢は何も知らないとはいえ圧倒的な力を持つため「あなたをまもりたい」と与えられるだけで終わりたくないって分かるし、魔理沙は「私の太陽となって輝け」と霊夢に希望を託してるあたり保護被保護の関係ではなく、両者大切な存在になってるのがいいね。

この曲におけるラインっていうのは「line」もかかってそう。

ねぇ、すーてーきでしょー？

掲げる、こーの手のなーかに、は

ふーたーつーのールーゥルが、

握られてーるのー！

もぉと、暴れたらー

いつかしーかーられてーしーまう、かも

けーれーどーあーそーびのかぎり、

コンティニューなどー、なーい！！

サビが物凄く印象に残る曲。

博麗命名決闘方に沿っての戦いを楽しんでいるあまり、台詞が二転三転する不気味さよりまず子供っぽさが現れてる気がする。けれどサビで一転攻勢に立たれる感じ。

彼女の美学は秩序が破壊される様

カゴメカゴメとかかな？

そうーしーてー、はじーまぁったルールがー

いつーしーかー、潰えるー日ーがきーてもー

制限じーかんーはまだながーく、

さぁ、天まで、届け！とばかりにー、

はーじまーりのーことーばをーいまー

掲げ！！！

二本立てになった。

最初の荘厳さから一転、メインとなる部分は驚異的な疾走感で突き進む、最も気持ちよくなれる曲に変化。このテンションで空を飛び繰り広げられる博麗命名決闘方、見てみたいね。すごく楽しそう。

この曲を歌っている時の霊夢の表情はどうなっているんだろう。その答えは…

告げる！

おおまえに、このなにおーいて

ともどぉも、きこしめーさーんと

よろずーの、ひーとにあやーかーしに

あーまねく、しろしめーさーんと！

まぼろーしーの、ついえぬーたーめに

かーくつーく、さしめたーまーえと！

あらたーなーる、さだめのたーめに

かーくかーしーこに、もおーすーこと！

荘厳に始まる掲というアルバム

どう考えても気持ちよくならないはずがない1枚だね。最初の告げる！はとっても印象的、かなり重要な一節だと思う。

独特なリズムで宣言される、博麗命名決闘方だけど、幻の潰えぬために定められたって明言されてるね。後半は霊夢自身全力で楽しんでるけれど、やはり幻想郷のための定めなんだ。

あなたーとーわーたしでーー！

ずぅとーとーおーくーへーー！

めぇざす先、誰もまーだしーらぬ

向こう側の月！！

ふたーりーでならどこまでだぁて行けるーよねー！

二期OP

最初は大人しくしておいて、どんどん朗々として大きくなっていく曲構成はシンプルにかっこいいね！個別パートの詩をたくさん入れ込んだことによるスタイリッシュさも魅力。

曲の完成度としてはやっぱりオールド・モチーフとかの方が上手だと思うけど、二人揃ってただひたすらに曝き尽くそうという姿勢を伝えてくるのはこの曲だけだから、今でも大好き！

たとーい罪をー重ねるー定めもー

生きーるよりあすにほーかはなし、

故にーその命のー限りをー

尽しー！善とぉせよー！

蓋し、これを、裁きとぉ呼ぶーー！！

さとりにころころされた男への裁き

最初がひたすら荘厳だけれど、(一)以降ペースが上がっていく。そして映姫が罪を比喩で表した後、どのように生きていくべきかを提示するんだけれど、その部分がとにかくかっこいいんだ。

人は誰しも罪を背負っているから、それを自覚しながらも歪まず真っ直ぐ善行を積め、と。

きーみがーなまーえ

きーみがーおもーかーげー

いつかいつかいーまいーちどー

アーリスーとおーどれー

そーのこーとばーこーそー

ゆーめーのーみーやーこのあいこーばーなれー

怪文書

この曲は結構ゆったりと伸ばす部分が多いんだけど、サビでもそれは発揮されつつも、疎密な部分が交互にくることによる加減速を繰り返す曲構成はクセになるね。

ワイゲルトとエリス(アリス)だけで舞姫が出てくるのすごいと思う。そして舞姫を知っているとBメロかな？そこからの歌詞の意味が分かりすぎてヒェッてなる。

でてーゆけこの悪党どーもめ！

おーまえも莫迦で嫉妬ぶーかい

猥褻な！

ずうーずうしーくも自惚れきぃた！

ざん こくな虫のいい動物なーんだろう！！

芥川龍之介の河童なのだから完全なる風刺曲

サビはただ大きいんじゃなくて、めらみさんの歌い方に凄みがあるんだよね。それと伸ばすところと短く切るところが交互にくるところ。この二つをしっかり考えて歌うととっても気持ちがいい。

ま、この場所ではみんな上手くいってるみたいだけどね。

ただの

数字の変化を！

千の夜の帳－－

今宵も我らの時間が始まっていく！

幾つもの－－

麗しき止めどなき暴力を伴って！

初聴はあまりのかっこよさに感動した曲。とても永い間生きてきて、数え切れない夜を過ごしたからその恐ろしさを存分に思い知らせる事ができるんだ。でも人間は大切だから妖怪の時間に干渉しないように伝えもする。

そう、

しかれば眠れよ、眠れ－－

みーいっつみなかみあやのかわー

みなーもゆらしってなーがるーるみーずに

みーるみるっうちにのぞきこーおまーれてっ

そーのあしーつーきづーきやーせぬー

みーずしらーずのー、ひとーはおーいてっ

さーさっとおうちーにかーえりーましょー

人里のわらべ歌。

その意味を子供は考えないけど、開幕稗田の迫害という。主な内容は妖怪は怖いから夜になる前に帰ろうね、って感じかなぁ。こうやって子供の頃から妖怪の存在を擦り込まれていくんだと思うとなかなか闇が深い。けど無邪気に歌ってみると楽しいんだよね。

あと最後がかなり切ないの

声を合わせてさぁいわおう！

今まさにうーまれーるファンタジー！

願いを込めてさぁ贈ろう！

こころーをーかーがやかせながら

声を合わせてさぁいわおう！

今ふくれあーがるー夢の形！

願いを込めてさぁ贈ろう！

しあわーせーの言葉をー！！

作中明かされなかったパート。朗々とした高音で一気に歌いきるのがとっても気持ちがいいね！

秘封祭のオープニングとして提供された曲だけど、全部分はっきりとした高音でとっても心地よい歌だったよ。

当て字を見てそういう意味かって豹変する曲だけど。特にここは最もひどいパートでもある。

なにも、かもが予定されてない

そのせ、いしつを決めるものたちー

たしか、めることの多さに

いのちーを無題使いはでーきない

実証っ検証っそれって確証！

動かないのがー、確かだとーしようにも

それも何かを、捧げーたものだけにしかー

みられーなーいー！

生まれながらにして呪われた少女。

その短い人生でも将来を見越し、今までの自分のままでは居られないと確信。そうして呪われた名前ごと捨て去るんだ－－！

軽率だなぁ、とは思うけど何もかもを変えるって何度も言うあたり、それ以外の事を考えない無鉄砲さに任せた行動だよね。まさに少女の所業。

だから

アーイリトルヒーィロー！

たとーえちぃさな、思いでも

おーおーくのひーとを、うごーかしていくなーら！

そう！

アーイビィザヒィロー！

だれーだってなれるーものなんだとぉ

どうかつたわるよーぅに！

こころをうごかすーきせきのー

ちーかーらーぁでー！！

秘密のヒーロー活動、という名の人助けをしてる曲。奇跡を起こしているわけでは無いけれど、その活動が人の心を動かして力づける。そんな人を導く姿はやはり神さま！

え、失敗？まさか、ヒーローはいつも無敵なんだから！

その手にちいーさなっつつーみーをぶらさーげーてー

足取りかろーやかにあーなーたーのーすがたー

さ、て、は、

あっちとかっこっちとかっ

おいしいものでもみつけーちゃたりとか！

まさかの女の子曲。

いっつも過酷な境遇に諦めてる描写が多いけど、本当は普通の少女で居たいって思ってた。こうやって人里を練り歩くくらい余裕が生まれててホント幸せそうだよね…ところどころが短く歌われてるんだけど、こういうところがとってもキャッキャしてる感じがして可愛い。

騙から数年経って人里も本人も変わって本当によかった。